唐木仏壇は、紫檀(したん)や黒檀(こくたん)、桑(くわ)、欅(けやき)などの銘木を使い、木材の美しい木目を生かして作られた仏壇です。
紫檀や黒檀などが、かつての唐(現在の中国)から輸入されていたため、唐木と呼ばれていたことに由来します。
唐木仏壇に使用されるこれらの木材は貴重なものが多く、すべてをこれらの銘木で作るとなると、たいへん高価になってしまうこと、また、木材の割れや反りを防ぐためにも、現在の仏壇は、別の木材の芯材にこれらの銘木の板を張りつけて作るものがほとんどです。
唐木仏壇の値段は、張りつける銘木の使用量によって変わってきます。
もちろん、もっとも高価なものがすべてを紫檀や黒檀、桑、欅などの銘木で作った総無垢の仏壇ですが、これはめったにありません。
その次に高価なものが、芯材の上に厚さ6ミリほどの厚板の無垢材を使用した「無垢厚板張り」。銘木を芯材に高圧プレスで練りつける工法で「練工法」とも呼ばれています。
厚さ0.2ミリくらいの無垢材の突板を張りつけたものを「突板張り」といって、比較的リーズナブルな仏壇です。
ほかには、安い木材に塗装をして銘木に見せるものや、芯材に木目を直接印刷したもの、木目を印刷したフィルムや塩化ビニールを張りつけたものなどもあります。
これらの工法で作られた仏壇は価格が安く、一見するときれいな仕上がりで、見分けのつかないものも多くありますが、長い時間が経つと、プリント部分が色あせたり、傷みやすかったりということがあります。
安い仏壇が悪いということではありませんが、傷や色あせが出ても、修理ができないこともあるので、購入の際には、こういった点も念頭に入れて選びましょう。